肩こりの背景にあるもの
デスクワークで肩こりが起こりやすい理由
長時間同じ姿勢でのデスクワークは、肩や首の筋肉を緊張させ、血のめぐりが滞りやすくなると言われています。特に猫背や前かがみの姿勢は、肩甲骨まわりの筋肉に負担をかけ、肩こりの背景になりやすいと考えられています。
肩甲骨の動きと肩こりの関わり
肩甲骨は肩まわりの筋肉と密接につながっています。肩甲骨の動きが小さくなると、肩まわりの筋肉が硬くなりやすく、こりを感じやすくなると言われています。逆に肩甲骨をしっかり動かすことで、肩まわりの緊張がやわらぎ、こりが軽くなる方が多いとされています。
肩こりと頭の重さ
肩こりが続くと、肩まわりの筋肉の緊張が首や頭にまで広がり、頭が重く感じることがあります。これは「緊張型頭痛」と呼ばれ、肩こりと関わりが深いと言われています。なお、強い頭の痛みやしびれが続く場合は、自己判断せず、まず医療機関にご相談ください。
動的ストレッチとは
動的ストレッチと静的ストレッチの違い
ストレッチには、反動をつけずにゆっくり筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」と、反動をつけて筋肉をダイナミックに動かす「動的ストレッチ」があります。動的ストレッチは筋肉を温め、血のめぐりを促しやすいため、肩こりのケアに役立つと言われています。
行うときの注意点
- 反動をつけすぎない
- 痛みを感じたら中止する
- 呼吸を止めずに行う
肩甲骨の動的ストレッチのやり方
無理のない範囲で、気持ちよく感じるところを目安に動かしてみてください。
- ① 肩に手をおく……肘を曲げて、左右の手を肩にのせます
- ② 肘を真上に上げる……手を肩においたまま、肘をできるだけ真上に持ち上げます
- ③ 肩甲骨を寄せて下げる……肩甲骨を背中の中央に寄せながら、肘を真横から真下へ下げます
- ④ 内回し・外回しを各10回……①〜③の動きを内回し・外回しでそれぞれ10回ずつ、ゆっくり行います
肩や腕に痛みがあるとき、不安があるときは無理に行わず、専門家に相談しながら進めましょう。
肩こりとつき合う生活習慣
肩こりには生活習慣も関わっています。一部ではありますが、見直したいポイントをまとめました。できるところから少しずつ取り入れてみてください。
デスクワーク中の姿勢
- モニターの位置を調整し、目線が下がりすぎないようにする
- 背すじをゆるやかに伸ばし、骨盤を立てるように座る
- 30分に一度は休憩をとり、軽く身体を動かす
適度な運動と休息
- ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を習慣にする
- 十分な睡眠をとり、身体を休める
食事・入浴など
- バランスのとれた食事を心がける
- 湯船に浸かり、身体を温める
専門家に状態を確認してもらう
自分の肩や姿勢のクセは、自分ではなかなか気づきにくいものです。当院では、写真をもとにしたAI姿勢分析を参考データのひとつとして活用し、今の姿勢の傾向をご一緒に確認しています。そのうえで、ボキボキしない独自の調整方法による施術と、ご自宅でできるストレッチ・姿勢のアドバイスを組み合わせてサポートしています。
まとめ
今回は、姿勢改善の専門家として肩甲骨の動的ストレッチについてお伝えしました。要点を整理します。
- 肩甲骨は首や肩の筋肉と密接につながり、動きが小さくなると肩こりの背景になりやすい
- 動的ストレッチは筋肉を温め、血のめぐりを促しやすいため、肩こりのケアに役立つと言われている
- 反動をつけすぎず、痛みのない範囲で、呼吸を止めずに行う
- 姿勢・運動・睡眠・食事など、生活習慣の見直しも合わせて
- 強い痛みやしびれが続くときは、まず医療機関に相談を
肩のつらさは、小さな習慣の積み重ねで少しずつ変わっていきます。「肩甲骨ストレッチを1日1回」――そんなひとつから始めてみてください。なかなか軽くならないとき、自分の姿勢のクセが分からないときは、どうぞお気軽にご相談ください。今の状態をご一緒に確認しながら、無理のない整え方を考えていきましょう。