仙腸関節とは?
仙腸関節とは、骨盤の中心に位置する「仙骨」と、その左右にある「腸骨」によって形成される関節です。主に次のような役割を担っています。
- 上半身の体重を支える
- 歩行時に地面からの衝撃を吸収する
- 股関節や腰椎と連携し、スムーズな動きをサポートする
仙腸関節は、多くの靭帯によって強く固定されており、可動域は2〜3mm程度と非常に小さいのが特徴です。けれど、日常の動作や姿勢によって、この微細な動きに異常が生じることがあります。
1. 腰椎との関係
仙腸関節がゆがむと、腰椎にも影響が及びます。たとえば、仙腸関節の動きが制限されると、腰椎がその動きを補おうとして過剰に動き、腰痛を引き起こします。
2. 股関節との関係
仙腸関節が正常に機能しないと、股関節の可動域が狭くなり、歩行時に違和感や痛みを感じることがあります。特に「股関節が詰まる感じがする」「脚を開くと痛い」といった症状が出ることがあります。
仙腸関節機能障害とは?
仙腸関節に微小なズレや捻れが生じることで、さまざまな痛みや違和感を引き起こす状態です。主な症状は以下のとおり。
- 腰や臀部(お尻)の痛み
- 片側の足に痛みやしびれが出る
- 仰向けで寝ると痛む
- 寝返りを打つと痛みが出る
- 長時間座っているとつらくなる
- 歩いていると股関節が痛む
これらの痛みや不調が仙腸関節由来の場合、「仙腸関節機能障害」と呼ばれます。ぎっくり腰(急性腰痛症)も、仙腸関節の異常が関係しているケースがあります。
なお、仙腸関節の異常は動作で確認するため、レントゲン・CT・MRIといった画像検査では異常が見つからないことが多いのが特徴です。
仙腸関節機能障害の主な原因
- 長時間の座り姿勢
- 片側に体重をかけるクセや習慣
- スポーツでの急な動作
- 妊娠や出産
デスクワークなどで長時間座る、立っているときに片側に体重をかけるクセがある、ランニングやジャンプなどの急激な動作――これらの場面で仙腸関節に負担がかかり、ズレや捻れが生じます。
また、妊娠中や出産後はホルモンの関係で靭帯がゆるむため、仙腸関節が不安定になり、機能障害を起こしやすくなります。
仙腸関節のセルフケア
仙腸関節の負担を軽減し、痛みを和らげるためには、次のようなケアが役立ちます。
- ストレッチやエクササイズ
- 正しい姿勢を意識する
- 整体や治療院など専門家から施術を受ける
仙腸関節の可動域を維持するために軽いストレッチや筋トレを取り入れたり、正しい姿勢を意識して負担をかけないようにしましょう。
また、生活に支障をきたすほど影響があったり、慢性的に症状が続く場合は、専門家による施術を受けることも有効な選択肢です。
痛みを予防するための生活習慣
1. 座り姿勢の工夫
- 椅子に深く腰掛け、骨盤を立てる
- 1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチをする
2. 正しい歩き方
- 猫背にならないように意識する
- 足裏全体で地面を踏みしめるように歩く
3. 適度な運動を取り入れる
- ウォーキングやストレッチで仙腸関節を動かす習慣をつける
- 骨盤周りの筋肉を整えるトレーニングを取り入れる
当院のアプローチ
当院では、「AKA(関節運動学的アプローチ)」と呼ばれる仙腸関節を専門とした考え方を参考に、ボキボキしない独自の調整方法で仙腸関節の調整を行っています。仙腸関節がゆるんだり、強固に噛み込んでしまって正常に機能していない状態を解除させることが目的です。手法はとてもソフトな力で、仙腸関節を微調整するものです。
症状によって施術回数は変わりますが、軽症のものなら早くて1〜2回程度で変化を感じる方もいらっしゃいます。当院では平均的に5〜6回程度の施術をご案内しており、根本ケアと再発予防が両立できるよう取り組んでいます。
腰の違和感が長引いている方や、根本から見直したい方は、一度当院での骨盤矯正をお試しください。